11/14 鮎の炭火焼き
2021年11月14日
火が起きたら写真のように風下を開けて並べる。風上から灰がかかるのを防ぐためだ。最初は腹から焼く。川腹、海背と昔教わった。口から不要な水分が下に落ちてくる。これが止まったら、返す。するとまた水分が落ちてくる。終わったら返す。この状態で少し火から遠ざけて待つ。右の写真のような状態になったら完成。塩が白くなり、産卵期特有のオレンジ色が鮮やかになる。食べるとわかるがオスとメスで味が違う。オスのほうがうまい。理由はメスは卵に栄養を持っていかれるので、背中の肉が薄くなり、水分も少ない気がする。ただし焼けた卵の味もまた格別である。鮎の塩焼きとビールの組み合わせは最強である。結局開始から焼きあがるまで3時間半かかった。時間を気にせず、ゆっくり楽しむ遊びである。
今日は、天然落ち鮎の炭火焼を作った。この時期の那珂川で取れる天然物は東京の料亭に出荷され一般には出回っていません。ちなみにオスは1000円、メスは3000円と言われています。準備はタライ 直径48センチ物、砂、櫛、火吹き竹、火箸です。鮎は写真のように口から櫛を抜きます。これが重要。また刺す向きを揃えるのも大切です。良くテレビのキャンプ番組で火を起こしたら、赤い炎が出ている状態で焼いてるのを見かけますが、あれはシロートです。炭を使うのは遠赤外線を使うためで、写真のように表面が白くなってこないと遠赤外線は出ません。自分の場合、火を起こしてから、この状態にするのに2時間はかけます。この時期の鮎は卵を持っているので、よりじっくり焼かないと卵が生焼けになります。こんなことができるのは、田舎の特権でしょうね。